だいたいわかるぞ中国語

まったくのシロウトでも漢字を知ってりゃここまでわかる!!毎日のニュースを“眺めて”だいたいわかるようになろう!

中国語のニュースを見ていてよく思うんです。漢字が読める日本人なら、中国語の知識が豊富じゃなくても基本的なことさえ抑えれば、たいていの文章の大意はつかめるんじゃ? 

現代中国の事情がみえてくるニュースを楽しく読みながら、なんとなく少しずつ中国語がわかるようになる!?文法とかそういうことはとりあえず考えないで、ニュースを“眺めて”みませんか? 

BRICSゲームズってなんだ!!??

またもやすっかり間があいてしまいました。

今日もなんとなく中国語を眺めて、なんとなくわかりましょう。

今日は「そんなものがあるのか!?」と驚いたことがあったので取り上げてみました。
一見、日本には関係ないようで、やはり私たちはちゃんと知っておくべきではないかと思いましたので。

中国の国営通信社「新華社」の記事です。

今日の見出し
习近平向2017年金砖国家运动会致贺信

キーワードは2つです。

「金砖国家」 「致贺信」

さて、何が起こっているのでしょうか。

「金砖国家」(金磚国家)
直訳すると、金の「レンガ」、ブロック(Brick)の国家。これは、「BRICs」の意味です。発音からそのままレンガに結び付けて金までつけるあたり(自国が含まれているからというのもあるでしょうが)、さすがの表現力です。
ちなみに、蛇足だとは思いますが最近はあまり使われない言葉になりつつあるので補足すると、BRICsとは「ブラジル」「ロシア」「インド」「中国」のことですが、ここに「南アフリカ」がプラスされることもあります。その際は「BRICS」とすべて大文字で表記されたりします。
2000年代には頻出ワードでしたが、最近はもうほとんどこの枠組みで語られることはないという印象ですね。

「致贺信」(致賀信)
「致贺」で「お祝いを述べる」「祝意を表する」、また「贺信」では「祝いの手紙」という意味になります。ここでは「祝いの手紙を送った」「祝いの言葉をおくった」という感じではないかと思います。

簡体字と日本語の漢字を見比べてみましょう。

「习」 「習」
「砖」 「磚」
「运」 「運」
「动」 「動」
「贺」 「賀」


 では、見出しの中身を見てみましょう。

「习近平向2017年金砖国家运动会致贺信」
「習近平が2017年BRICSゲームズに祝いの言葉を送った」

「运动会」(運動会)というと、日本語では小学校の運動会を連想してしまいますが、スポーツの大会のことを中国では「運動会」といいます。
アジア大会なら「亚洲运动会(亜洲運動会)」、略して「亚运会」、オリンピックなら「奥林匹克运动会(奥林匹克運動会)」、略して「奥运会」


大会の模様を伝えるニュース映像。

短いニュースです。

基本的に、6月17日に広州でBRICSゲームズが始まった、ということを伝えているだけです。
開催期間は21日まで。

ほかの記事も読んでみると、競技種目はバスケットボール、バレーボール、それに武術ということのようで、中国からの参加者は30人ほど。規模は大きくなさそうです。

9月に、第9回BRICS首脳会議がアモイで開かれることになっており、記事からはそのプレイベントのような雰囲気なのだろうかと感じられます。 じつは、このBRICSゲームズが英語で検索してもインドで報じられているくらいでざっとみたところあまり情報がなく、過去にも開かれてきたのかどうかも確認できませんでした。丁寧にやると出てくるのかな。

いやいや、それよりなにより、自分の認識不足と無知に反省いたしました。
最近、BRICSって聞かないよなあなんて、冒頭でも書いてしまいましたが、BRICS首脳会議は、2009年に第一回がロシアで開かれて以来、2011年に新たに南アフリカを迎えつつ、これまでずっと毎年開かれているのでした。単に、私が知らなかっただけで!

BRICsという言葉が世に出たのが2001年、それからもう16年経っています。世界経済を牽引する頼りになりそうな新興国家として注目されてから、北京五輪、リオ五輪も経てさまざまな経済の山や谷を経験し、それでもいまだに彼ら自身はBRICSといグループとして機能し続けているんですねえ。

中国は、「発展途上国の代表」だとか、いまは「一帯一路政策で各国を束ねる立場」として、何かというと自国をいろんなカテゴリー、いろんなグループの一員としていますね。BRICSもその一つだと言っていいのかもしれません。必要に応じて、自らの立ち位置を表現する言葉を変えているという風にも言えます。 端的に言うと、いろんな形で「仲間」を作っているってことじゃないでしょうか。

やるなあ。
そういう意味では、日本ってどうなんでしょう……。

彼女たちは美人だと相場は決まっているのか!?

明けましておめでとうございます。
 
本年もよろしくお願いいたします。

なんと昨年は更新回数わずか1回!! 今年はもう少しまじめに更新するようにがんばります。

というわけで、今日もなんとなく中国語を眺めて、なんとなくわかりましょう。

今日は、映画のお話。近日、日本でも公開予定の映画がタイトルになっています。

上海の夕刊紙のニュースサイト「新民網」の記事です。

今日の見出し

キーワードは2つです。

「内地」 「票房」

どちらも中国ではよく使われる言葉ですが、日本ではなじみがないかも……。

「内地」
日本語にも「内地(ないち)」という言葉があります。かつて植民地を持っていたころに、本国の外である植民地に対して使っていた言葉ですが、いまでも北海道や沖縄の方々は本州、四国、九州のことを「内地」と言ったりするみたいですね。しかしながら、中国語では「中国本土」、いわゆる「中華人民共和国」のうち香港、マカオ(そして台湾)などを含まない部分のことを指して使われます。

「票房」
「興行収入」のことを言います。ここでは映画の興行収入の話です。
「票」が「チケット」、「房」は「部屋」の意味。英語でもチケット売り場を指す「ボックスオフィス」がそのまま興行収入を意味する言葉になっていますが、そっちから来たんでしょうか。

簡体字と日本語の漢字を見比べてみましょう。

「亿」 「億」
「鱼」 「魚」
「夺」 「奪」

では、見出しの中身を見てみましょう。

「2016内地票房定格457亿 《美人鱼》夺冠」
「2016年中国本土映画興行収入は457億で確定 『人魚姫』がトップに」
「美人鱼」は「人魚」のこと。単に「人鱼」ともいうようです。っていうか、人魚は美しいと決まっているのか……。
「夺冠」は「冠」を「奪」で「優勝する」「トップになる」という意味。ちなみに優勝は「冠军」(冠軍)と言います。





今回の統計を発表したのは中国の「国家新聞出版広電総局電影局」です。ちなみに「広電」というのは「广播(広播)=ラジオ」「电视(電視)=テレビ」のこと。テレビラジオを管轄する部門が映画も管理してるってわけですね。

日本では、国家が映画の興行成績を発表するなんてことはまずありませんが、なにせ中国では映画を含めたメディアはすべて共産党の喉と舌であり、党の指導のもとに活動しているわけですから、最も把握しているのは国ってことになるんでしょうか。なんて。

もちろん、すべてがプロパガンダをやっているわけではなく、メディア人にしても映画人にしても、大部分はいかにして規制をかいくぐってその中で自分の表現したいことを形にしようかと、日々戦っているわけです。

と、話はちょっとそれましたが、2016年の中国本土の映画の好業成績は457億1200万人民元(約7800億円)で、前年比16億4300万元(3.73%)増だったそうです。都市部での動員数は13億7200万人で同8.89%増。中国のすべての国民が1回は映画を見に行ったくらいの数字になったわけです。

すごいなーと思ったら、どうやらそんなことはないようで、過去5年にわたって毎年30%以上の成長を続けていたのが、昨年は一気に1ケタ成長に落ち込んだのだそうです。

そのなかでトップになったのが、日本でも1月7日ごろから公開になるチャウ・シンチー監督の『人魚姫』。このほか、映画『西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人』とアメリカ映画『ズートピア』がトップ3だったということです。

じつは私、チャウ・シンチー監督のファンで、かつて香港まで会いにいったこともあるんです。中国本土に行ってからはあんまり彼の作品を見てないんですが、今回は再びかれの真骨頂(彼自身は出てないようですが)という感じの作風で、楽しみです。

いやそれにしても、キーワードでも説明しましたが、「人魚」の中国語が「美人魚」とは。いや、だって、不細工な人魚だっているじゃないですか。たぶん。ファンタジーだからいいのか!?

でも、中国語ってそういうところちょっとあるんですよね。

ロボットの中国語が「機械人」だったり。アトムの影響とかもあるのかもしれませんが、ロボットは人型とは限らないのに!!とこの文字を見るたびにむずむずします。

そうそう、人気だったという『西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人』も、みたかったんですよねえ。中国本土で西遊記を実写化すると、どうしてもサルはとってもサル、豚はとっても豚になって、日本のテレビドラマ『西遊記』(堺正章バージョンのファンですが)で育った世代としては、とても違和感があったんです。しかし、この映画は香港で撮られているせいもあるのか、そういうところを脱していて、しかも大女優コン・リーが白骨夫人を演じていたりしてなんかいい感じでした。

 

上映は終わってるけど、どこかで見られるかなあ。

ちなみに、『人魚姫』も『西遊記』も日本で公開される字幕版は広東語バージョンです。そっちのほうが、音がポンポンとリズムよくて笑い安いかもしれません。「内地」の役者さんも多いので、広東語のセリフも吹き替えられた部分が多いのでしょうが。

中国本土での上映では間違いなく前篇、北京語発音です。

なんと、○○しながら○○!?

今日もなんとなく中国語を眺めて、なんとなくわかりましょう。

広州のニュースサイト「南都網」の記事です。

今日の見出し

キーワードは2つです。

「一边 一边」 「吉他」

なんだかとっても教科書的な語彙なんですけれども、知ってると便利です。

「一边 一边」
「~しながら~する」という意味です。

「吉他」
「ギター」という意味です。

簡体字と日本語の漢字を見比べてみましょう。

「岁」 「歳」
「乐」 「楽」
「术」 「術」

では、見出しの中身を見てみましょう。

「57岁音乐家一边做手术 一边弹吉他」
「57歳の音楽家 手術をしながらギターを弾く」
「做手术」「手術をする」
「弹」「弾く」。ピアノやギターに使います。

なんでも、手術をうけたのは57歳の元警官の李さん。若いころはギタリストを目指して音楽を学んでいたそうです。ところが、いつのころからか思うように指が動かなくなり、周囲には練習が足りない、メンタルが弱いからだと思われ、ついにはギターを諦めて警官となったということです。

後になってギターを教えたりもしたそうですが、自分で演奏する夢も捨てきれず、あらためて受診したところ、今度は手術をすれば治るということになり、今回の手術になったということです。

覚醒した状態で脳外科の手術を行うというのは、決してこれが初めてではなく、医療ドラマでも扱われたりするようなテーマで実際に例があることのようです。

李さんは今回、禁じられた遊びを爪弾きながら手術を受けたそうです。ご本人によれば80%は回復したという実感があるそうで。20年以上のつらい時期を経て、演奏の喜びを味わうことができているのではないでしょうか。

ちなみに、おなじみ禁じられた遊びは こんな曲です……。

 

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プロフィール

ゆーず

【仕事】文章を書くこと。考えること。
【特技】中国語。翻訳できます。
【特徴】中国でながいこと暮らしていた。
【出身】くまモンの熊本県。

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