今日もなんとなく中国語を眺めて、なんとなくわかりましょう。
今日は、つい先日の世界的なというか地球規模の大ニュースについての記事です。
北京の朝刊紙「新京報」のウェブサイトの記事です。
今日の見出し
キーワードは2つです。
「公里」 「看一眼」
ニュースっていうよりも、どちらもふつうに使う言葉です。
「公里」
「キロメートル」です。もともと長さの単位として「里」というのがあったのは日本と同じ……というか、中国から日本に来たのでしょうが、その単位が意味する距離は違っていて、500メートルだったようです。そこに「公」の字が付くとメートル法になるのです。
ちなみにメートルは「米」。なので「1公里=1千米」です。
「看一眼」
「一目見る」という意味です。「看」は「見る」という意味。「一眼」は「一目(見る)」「一瞥する」という意味です。
簡体字と日本語の漢字を見比べてみましょう。
「飞」 「飛」
「亿」 「億」
「为」 「為」
では、見出しの中身を見てみましょう。
「飞了9年48亿公里 只为近看你一眼」
「9年で48億キロを飛んできた ただきみを近くで一目見るために!」
「飞了」(飛了)は、「飛ぶ」の後に「了」がついて、9年間に48億キロもの距離を「飛んできた」という状態をあらわしているというか、はるばるやってきた!っていう感じを出してます。
「只」は「ただ」とか「だけ」という意味です。「無料」のほうじゃなくて、「それだけのために」っていう意味のほうです。
そうです、9年前に米国のNASAが飛ばし、長い飛行を経て先日、冥王星に接近して貴重なデータを収集した無人探査機「ニューホライズン」についてのニュースです。
中国も月への有人飛行を計画しているくらい、宇宙開発には興味津々ですし、なにせ地球規模の大ニュースですからニューホライズンの偉業について記事では詳しく紹介しています。
ところでですよ。この「ニューホライズン」の中国表記、どうなっていると思いますか?
「新视野」(新視野)です。「新しい視野」という名称なんです。
いやあ、正直に白状します。私、「horizon」という単語に意味、「地平線」とか「水平線」というのしか知りませんでした。だからすっかり「新しい地平」とかそういう名前なんだな、さすが米国はフロンティアの国じゃないの!とか思ってました。
だけど「視野」ですって。そうか、そうなのか!?
「horizon」の意味には「視野」「領域」「範囲」という意味もあるんだそうです。
え? ご存じでした? そうですか……。そうですよね。
そういうわけで、「アルカイダ」が中国語で「基地」だから「そっか、アルカイダってそういう意味なんだ!」ってわかることがあるのと同じで、こうして新しい英単語の意味を知ることになるケースもたまにあるのでした。
英語の勉強もしなくては……(苦笑)。
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