今年、一回目の更新です。

もう新年のあいさつするような日付でもないですが、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。今年もなんとなく中国語を眺めて、なんとなくわかりましょう。

今日は、日本人からするとちょっと「あれ?」と思ってしまうニュース。日中の風俗の違いがわかるお話です。

上海の夕刊紙「新民晩報」のニュースサイトの記事です。

今日の見出し

キーワードは2つです。

「沪」 「寒假」

前にも扱ったことのある言葉ですが……。

「沪」
「上海」をあらわす漢字です。ちなみに難しい漢字では「滬」と書きます。中国には、地域を一文字で表す漢字がいろいろとあるのです。

「寒假」
「冬休み」という意味です。「寒」いときのお休みってことですね。
ということは……そうです、夏休みは「暑」いときのお休みなので「暑假」となります。

簡体字と日本語の漢字を見比べてみましょう。

「沪」 「滬」
「假」 「暇」

では、見出しの中身を見てみましょう。

「沪中小学生明起放寒假喽!」
「上海の小中学生は明日から冬休みだよ!」
「中小学生」は、「小中学生」。日本とは逆に並べるんですね。
「明起」は省略した書き方で、きちんと書くと「明天起」「明日から」という意味になります。
「放○假」は、「○休みに入る」という意味です。
「喽」は話し言葉で使われ、「~だよ」とか「~だぞ」とかいうニュアンスです。

さて、今日選んだこの記事は、「小中学生が冬休みに入るので、いろいろ安全には気をつけましょうね」という内容です。まあ、そこは月並みな内容なので置いておいて(おい)。

クイズです。なぜ中国はこれから「冬休み」に入るのでしょう?

答えは……いやもうこれは、言うまでもありません。これから「お正月」がやってくるからです。

中国のお正月はいまも旧暦で祝われます。というか、アジアの国でお正月を西暦で祝ってしまうのは日本くらいかもしれません。たしか、韓国もお正月は旧暦ではなかったかな。タイなんかは、中国式のお正月と、タイ式のお正月がさらにあったはず……。

もともと、お正月というのは農業ベースの暦あってのものですから、じつは西暦で祝ってもなんの意味もないんですよね~。と、私などは日頃から思っているのですが。

それはともかく、中国のお正月、「旧正月」とか「春節」とかいう言い方がされます。月の満ち欠けをもとにした旧暦というか陰暦というか、中国語では「农历(農歴)」と言います。そちらの暦では今年、「丙申」の年の1月1日(中国語ではその日のことを「春節」といって、また月の最初の日を「初一」といいます)は、西暦の2月8日にあたります。

西暦に慣れた日本人にとってはちょっと不思議な感じがしてしまいますが、旧暦では「立春」の後にお正月がやってくることが多いんですよね。たぶん、そうでない年もあると思うのですが。

お正月前後の主な日は、
2月7日が「除夕」、つまり大晦日。
2月8日が「春节」「初一」
2月22日が「元宵节」。正月15日です。

学校はこれから約1ヵ月のお休みに入りますが、働いている大人のお休みは中国政府の取り決め(政府の決定をもとに、詳細は各企業や機関で調整されます)では7日から13日まで。

そういえば中国人観光客による爆買いブームは、前回の春節あたりから話題になったのでしたが、さて、今年はどうなるのでしょうか。