またもやすっかり間があいてしまいました。

今日もなんとなく中国語を眺めて、なんとなくわかりましょう。

今日は「そんなものがあるのか!?」と驚いたことがあったので取り上げてみました。
一見、日本には関係ないようで、やはり私たちはちゃんと知っておくべきではないかと思いましたので。

中国の国営通信社「新華社」の記事です。

今日の見出し
习近平向2017年金砖国家运动会致贺信

キーワードは2つです。

「金砖国家」 「致贺信」

さて、何が起こっているのでしょうか。

「金砖国家」(金磚国家)
直訳すると、金の「レンガ」、ブロック(Brick)の国家。これは、「BRICs」の意味です。発音からそのままレンガに結び付けて金までつけるあたり(自国が含まれているからというのもあるでしょうが)、さすがの表現力です。
ちなみに、蛇足だとは思いますが最近はあまり使われない言葉になりつつあるので補足すると、BRICsとは「ブラジル」「ロシア」「インド」「中国」のことですが、ここに「南アフリカ」がプラスされることもあります。その際は「BRICS」とすべて大文字で表記されたりします。
2000年代には頻出ワードでしたが、最近はもうほとんどこの枠組みで語られることはないという印象ですね。

「致贺信」(致賀信)
「致贺」で「お祝いを述べる」「祝意を表する」、また「贺信」では「祝いの手紙」という意味になります。ここでは「祝いの手紙を送った」「祝いの言葉をおくった」という感じではないかと思います。

簡体字と日本語の漢字を見比べてみましょう。

「习」 「習」
「砖」 「磚」
「运」 「運」
「动」 「動」
「贺」 「賀」


 では、見出しの中身を見てみましょう。

「习近平向2017年金砖国家运动会致贺信」
「習近平が2017年BRICSゲームズに祝いの言葉を送った」

「运动会」(運動会)というと、日本語では小学校の運動会を連想してしまいますが、スポーツの大会のことを中国では「運動会」といいます。
アジア大会なら「亚洲运动会(亜洲運動会)」、略して「亚运会」、オリンピックなら「奥林匹克运动会(奥林匹克運動会)」、略して「奥运会」


大会の模様を伝えるニュース映像。

短いニュースです。

基本的に、6月17日に広州でBRICSゲームズが始まった、ということを伝えているだけです。
開催期間は21日まで。

ほかの記事も読んでみると、競技種目はバスケットボール、バレーボール、それに武術ということのようで、中国からの参加者は30人ほど。規模は大きくなさそうです。

9月に、第9回BRICS首脳会議がアモイで開かれることになっており、記事からはそのプレイベントのような雰囲気なのだろうかと感じられます。 じつは、このBRICSゲームズが英語で検索してもインドで報じられているくらいでざっとみたところあまり情報がなく、過去にも開かれてきたのかどうかも確認できませんでした。丁寧にやると出てくるのかな。

いやいや、それよりなにより、自分の認識不足と無知に反省いたしました。
最近、BRICSって聞かないよなあなんて、冒頭でも書いてしまいましたが、BRICS首脳会議は、2009年に第一回がロシアで開かれて以来、2011年に新たに南アフリカを迎えつつ、これまでずっと毎年開かれているのでした。単に、私が知らなかっただけで!

BRICsという言葉が世に出たのが2001年、それからもう16年経っています。世界経済を牽引する頼りになりそうな新興国家として注目されてから、北京五輪、リオ五輪も経てさまざまな経済の山や谷を経験し、それでもいまだに彼ら自身はBRICSといグループとして機能し続けているんですねえ。

中国は、「発展途上国の代表」だとか、いまは「一帯一路政策で各国を束ねる立場」として、何かというと自国をいろんなカテゴリー、いろんなグループの一員としていますね。BRICSもその一つだと言っていいのかもしれません。必要に応じて、自らの立ち位置を表現する言葉を変えているという風にも言えます。 端的に言うと、いろんな形で「仲間」を作っているってことじゃないでしょうか。

やるなあ。
そういう意味では、日本ってどうなんでしょう……。